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アルジェの薔薇色の靄 11-100503

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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薔薇色の靄が溶かす港の輪郭
夜明けの淡い光がアルジェ港全体を薔薇色に包み、船やクレーンのシルエットが靄のなかに静かに浮かび上がります。硬い輪郭を持たず、すべてがやわらかな空気のなかに溶け合うこの情景は、マルケの感覚的な色彩感覚と簡潔な筆致が最も詩的な形で結実した瞬間のひとつです。

■アーティスト
アルベール・マルケ [ Albert Marquet ] (1875-1947)
フォーヴィスム(野獣派)に分類されるフランスの画家です。ボルドー生まれで、15歳のときに父の反対を押し切りパリへ出て絵を学び始めます。エコール・デ・ボザールではギュスターヴ・モローのもとでマティスやルオーと出会い、特にマティスとは生涯の親友となりました。 1905年にはマティスらとともに初のフォーヴィスム展に出品し、その中心的存在となりましたが、原色調の激しい表現はマルケの気質には合わず、長続きしませんでした。 やがてグレーや薄い青を基調とした落ち着いた色彩と穏やかなタッチで、パリの街や港の風景を描くようになり、「水の画家」と評されました。特に河岸や港の光景を高い視点から描くことを好み、ヨーロッパ各地やアルジェリアへと旅しながら水辺の風景を追い続けました。その簡潔な筆致と本質を捉えるデッサン力は、マティスから「わが北斎」と称えられるほどでした。

■作品概要
Brume rose sur Alger (circa 1944-1945)
夜明けか、それとも夕暮れか。薔薇色に染まった靄が、港をやわらかく包んでいます。1944年から1945年にかけて、マルケはアルジェに滞在を続け、ホテル・テルミニュスの一室から港の情景を描き続けました。煙を吐きながら沖へ向かう船の影、水面に映るクレーンのシルエット、一点だけ赤い浮標。すべてが靄のなかに溶け込み、輪郭を失いながらも確かな存在感を放っています。 ピンクとクリーム、薄いグリーンが重なり合う淡い色調は、マルケが得意とした「光そのものを描く」姿勢の結晶。港の倉庫の赤い屋根、クレーン、曳き船。繰り返し描いたアルジェ港のモチーフが、この作品では霞の向こうに静かに沈んでいます。戦争の終わりを間近に感じながら、画家の眼はただ光の行方だけを追い続けていました。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■関連キーワード
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