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虎図 21-101501

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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目が合う、という禁じ手。岸駒の視線の罠
日本絵画において、描かれた動物がこれほど真正面から見る者の目を捉える作品は稀です。岸駒は意図的に、視線の衝突を仕掛けました。黄緑に輝く瞳の描写は、光の屈折まで計算された精緻さで、生きた眼球の湿り気と深みを完璧に再現しています。この目を見た瞬間、「見ている」から「見られている」へと立場が逆転───岸駒が仕掛けた、静かで残酷な罠です。

■アーティスト
岸駒 [ がんく ] (1749-1838)
江戸時代後期の京都画壇で絶大な人気を誇り、「岸派」を創始した絵師です。現在の金沢に生まれ、本名を岩口駒といいましたが、京都へ出て絵師として大成する過程で「岸」姓を名乗りました。彼の代名詞といえば、圧倒的な迫力を持つ「虎の絵」です。当時は本物の虎を見る機会がほとんどない時代でしたが、岸駒は輸入された虎の頭骨や毛皮を徹底的に観察・写生し、鋭い眼光や一本一本の毛並みを驚異的な写実力で描き出しました。そのあまりの凄まじさに、「夜になると絵から虎が抜け出して水を飲みに行く」という伝説が生まれたほどです。また、絵の実力だけでなく、朝廷との繋がりを深めて「歌楽助(うたのすけ)」などの高い官位を得るなど、プロデューサー的な手腕にも長けていました。円山応挙や伊藤若冲らと同時代にありながら、独自の荒々しく力強い筆致を確立し、その画風は明治以降の近代日本画にも大きな影響を与え続けています。

■作品概要
虎図
目が、合った。それだけで、息が止まる。岸駒が描いたこの虎の顔は、絵画という概念を超えています。黄緑色の双眸が、こちらを見ている。ただ見ているのではない───品定めをしている。頭を低く垂れ、身を縮めるようにして迫るその体勢は、飛びかかる直前の絶対的な静止。岸駒は生涯、虎の実物を求め続けました。長崎に渡り、朝鮮の虎皮や虎の骨を取り寄せ、あらゆる資料を集め、虎を知ろうとしました。その執念が結晶したのが、この一枚。楊谷の毛描きが「虎の気配」を纏わせたとするならば、岸駒の筆は「虎の魂」そのものを写し取っています。一本一本が方向を持ち、密度を持ち、光を持つ毛並み。鼻の濡れた質感。髭の一本が持つ緊張。これは虎の肖像画。最も虎に近づいた人間が、虎と正面から向き合った記録です。
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岸駒が描いた「虎図」は、江戸時代の日本画・掛け軸の中でも屈指の写実性を誇る動物画の傑作で、長崎まで赴き虎の毛皮や骨格を研究し尽くした絵師の執念が生んだ細密描写と、真正面から捉える黄緑の瞳が圧倒的な存在感を放っています。額から鼻先へと流れる毛並みの緻密な表現・縞模様の有機的な揺らぎ・髭一本に宿る緊張感は、楊谷の様式美とは一線を画す「観察に基づく写実」の極致であり、伝統文化と日本美術の細密描写が融合したこの名画は、掛軸・コレクション作品として今なお圧倒し続けています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
岸駒 虎図 日本画 虎 江戸時代 掛け軸 絹本 動物画 日本美術 毛描き 筆致 縞模様 迫力 構図 猛獣 伝統文化 写実 細密描写 緊張感 瞳 黄緑 鼻 髭 肖像 長崎 研究 観察 名画 掛軸 コレクション

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