連翹に尉鶲 25-100126
連翹の黄と、ジョウビタキの黒・オレンジ・白の羽色が鮮やかに響き合います。まだ葉のない細い枝に黄色い花だけが咲く早春の情景が、冬鳥であるジョウビタキの存在とともに、季節の端境の空気感を伝えています。
■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。
■作品概要
連翹に尉鶲(れんぎょうにじょうびたき)
雨に煙るような淡い銀灰色の背景に、黄色い連翹の花が細い枝に咲き、そこに一羽のジョウビタキのオスがしっかりと脚をかけて止まっています。頭の黒、胸の鮮やかなオレンジ、翼の黒と白のコントラストが、連翹の柔らかな黄色と美しい対比をなしています。連翹(レンギョウ)は早春に葉に先駆けて黄色い花を咲かせる落葉低木で、花の少ない季節に鮮やかな色彩を街に届けます。ジョウビタキは冬に日本に渡来する冬鳥で、「カッカッ」という独特の鳴き声が「火打ち石を叩く音」に似ていることから「火焚き(ひたき)」という名の由来となりました。雨を思わせる縦の線が背景に細かく入り、春先の湿った空気感をそのまま伝えています。小さな鳥と早春の花の取り合わせが、季節の移ろいの瞬間を静かに切り取った一枚です。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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