冨嶽三十六景 甲斐国鰍沢 21-100054
激しい水の流れと、対照的に静かに佇む富士山が織りなす壮大な情景を見事に捉えています。
【アーティスト】
葛飾北斎 (1760-1849)
江戸時代後期を代表する浮世絵師で、その画業は70年にわたりました。北斎は19歳の頃に勝川春章に師事し、浮世絵師としての活動を開始しました。その後、彼は独自のスタイルを追求し、様々なテーマに挑戦してきました。風景、歴史上の人物、花魁、役者、動植物、自然現象、仏教道具、妖怪など、彼が手掛けたテーマは多岐にわたり、生涯で34,000点以上の作品を残しました。
北斎は、当時の日本画では珍しかった西洋の絵画技法にも興味を持ち、銅版画や油絵などを取り入れました。彼の作品は19世紀後半のヨーロッパにも影響を与え、ジャポニスムと呼ばれる日本美術の流行を生みました。
【作品概要】
冨嶽三十六景 甲斐国鰍沢(1830-1832)
激流が渦巻く河川敷で、漁師たちが網を仕掛け、あるいは魚を捌いている様子が描かれています。特に目を引くのは、波しぶきが激しく立ち上る中、岸辺の岩にしっかりと足を踏ん張り、力強く網を操る人物の姿です。その背景には、穏やかな姿でそびえ立つ富士山が配されており、手前の荒々しい自然と、遠景の静謐な富士山との対比が印象的です。
水しぶきや波の表現は非常にダイナミックで、北斎の水の描写に対する卓越した技術が光ります。水面に映る岩の影や、波の動きによる光の反射など、細部にわたる表現が、臨場感を高めています。また、厳しい自然の中で働く人々の逞しさや、彼らの日常の営みが生き生きと描かれており、単なる風景画にとどまらない人間ドラマを感じさせます。この作品は、自然の厳しさと美しさ、そしてその中で力強く生きる人々の姿を、北斎ならではの斬新な構図と色彩で表現した、傑作と言えるでしょう。
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葛飾北斎の『冨嶽三十六景 甲斐国鰍沢』は、江戸時代の浮世絵を代表する風景画の傑作であり、日本美術を象徴する芸術名品です。激流の中で働く漁師たちと、遠景の富士山が対照的に描かれたこの作品は、日本の美しい風景と人々の生活を捉え、和風モダンなインテリアやアートコレクションとしても高く評価されています。その絶景は、壁掛けの絵画として空間に力強さと日本の伝統美をもたらします。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
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