カヤ・ハハチョウ 19-100206
冬の静けさの中にも生命の息吹を感じさせるカヤの木と、そこに佇むハハチョウが織りなす、優美で静謐な花鳥画です。
【アーティスト】
今尾景年(いまお けいねん、1845年〈弘化2年〉8月12日 – 1924年〈大正13年〉10月5日)
幕末から大正時代にかけて活躍した日本画家で、京都画壇の重鎮として知られます。幼少期より絵に親しみ、四条派の柴田義董や円山派の塩川文麟に師事し、伝統的な日本画の技法を学びました。写実的かつ繊細な筆致で知られ、花鳥画、山水画、美人画など多彩なジャンルを手がけました。景年は、明治以降の日本画再興運動において中心的な役割を果たし、京都府画学校(現・京都市立芸術大学)の設立にも関与。後進の育成に尽力し、竹内栖鳳ら近代日本画の巨匠たちを輩出しました。その画風は伝統を踏まえつつも、時代の美意識に応じて洗練され、装飾性や詩情に富んでいます。帝室技芸員にも任命されるなど公的にも高く評価され、国内外の博覧会で受賞歴も多く、日本画の近代化に大きな貢献を果たしました。今尾景年は、明治から大正にかけての美術界において、日本画の正統と革新を架け橋のように繋いだ重要な存在です。
【作品概要】
景年花鳥画譜 冬之部 no.17 花鳥画譜 冬之部 「カヤ・ハハチョウ」
景年によって描かれた『景年花鳥画譜 冬之部 カヤ・ハハチョウ』です。景年が手掛けた全四巻からなる大作『景年花鳥画譜』の一部であり、日本の伝統的な花鳥画の様式美を現代に伝えるものです。画面には、冬の厳しい寒さの中で力強く佇むカヤの木と、その実をついばみに来たハハチョウの姿が、優美な筆致と繊細な色彩で描かれています。
カヤは、古くからその実が食用や油に利用され、冬の生命の糧となる植物として親しまれてきました。その幹や葉の質感、そして実の様子が、丁寧に表現されています。ハハチョウは、冬でも活動する鳥として知られ、カヤの木に寄り添う姿が生き生きと捉えられ、画面に静かな動きと生命感を与えています。構図は日本の伝統的な余白の美学を活かしつつ、細部まで繊細に描写されており、カヤの葉の一枚一枚や鳥の羽毛の質感が際立っています。この絵は、冬の自然の厳しさの中に宿る生命の強さ、そして日本ならではの詩情を表現した、静謐な傑作と言えるでしょう。
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今尾景年によって描かれた『景年花鳥画譜 冬之部 カヤ・ハハチョウ』は、日本の伝統的な花鳥画の様式美を伝える日本画の傑作であり、明治時代を代表する芸術名品です。カヤとハハチョウが優美に描かれたこの作品は、和モダンなインテリア空間に静謐な美意識をもたらすアートとして、コレクションとしても非常に価値があります。その繊細な筆致と自然への洞察は、花鳥風月の美を愛する人々にとって、まさに日本の美を象徴する一枚と言えるでしょう。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
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