動物園 於ほばたん あうむ 35-100016
純白の羽毛に添えられた淡いピンクと鮮やかな赤色のアクセントは、吉田博の卓越した多色摺りの技術によって、生命の息吹と躍動を見事に表現しています。
【アーティスト】
吉田博 (1876年(明治9年)9月19日 - 1950年(昭和25年)4月5日)
日本が世界に誇る風景版画の巨匠。明治から昭和にかけての激動の時代に、彼は絵筆と版木を手に、自然の荘厳な美を追い求め続けました。富士、桜、山岳、そして欧米やアジアの風景までも旅して描いた彼の作品には、言葉を超えた静けさと崇高さがあります。特に「光」と「空気」を捉える彼の技術は、まさに詩のようで、観る者の胸に深く沁みわたります。西洋画と日本の木版画を融合させた独自のスタイルは、世界中で評価され、近代木版画の完成者と称されました。戦争や時代の混乱にも屈せず、自然と人間の尊厳を信じた彼のまなざしは、今も作品に宿り続けています。それは、風景ではなく「魂」を描いた軌跡でもあるのです。
【作品概要】
動物園 於ほばたん あうむ
動物園で出会ったオオバタンの姿を、まるで生きているかのような温かみと愛情を込めて描き出した一枚です。画面中央に堂々と佇むオオバタンは、その純白の羽毛をふっくらと膨らませ、大きな瞳には好奇心と賢さが宿っています。頭部の淡いピンクと、羽の下に垣間見える鮮やかな赤色が、シンプルな背景の中に可憐な色彩のアクセントを加えています。止まり木にしっかりと掴まる足や、くちばしの力強さからは、動物の持つ生命力がひしひしと伝わってきます。吉田博の卓越した摺りの技術は、羽毛の一本一本の繊細な質感や、瞳の奥に宿る光までをも鮮やかに表現し、観る者をまるでガラス越しにオオバタンと対面しているかのような感覚へと誘います。この作品は、単なる動物の描写を超え、生きとし生けるものへの深い慈しみの眼差しと、そこに宿る純粋な美しさを凝縮した、まさに心温まる傑作です。
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吉田博の木版画「動物園 於ほばたん あうむ」は、オオバタンを描いた動物画であり、日本の伝統工芸による新版画の傑作です。この日本美術作品は、鳥類の美意識と生き物の描写が融合しており、和モダンなアートとしてインテリアに深みを加え、コレクションとしても推奨される静物画です。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
吉田博 木版画 動物園 オオバタン オウム 鳥類 新版画 日本美術 和モダン アート インテリア コレクション 伝統工芸 生き物 動物画 自然 美意識 ポートレート 静物画

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