瀬戸内海集 阿武兎の朝 35-100015
朝日を受けて輝く水面と帆船の姿は、光と影の繊細なコントラストによって、見る者の心に深く染み入る色彩の詩を奏でます。
【アーティスト】
吉田博 (1876年(明治9年)9月19日 - 1950年(昭和25年)4月5日)
日本が世界に誇る風景版画の巨匠。明治から昭和にかけての激動の時代に、彼は絵筆と版木を手に、自然の荘厳な美を追い求め続けました。富士、桜、山岳、そして欧米やアジアの風景までも旅して描いた彼の作品には、言葉を超えた静けさと崇高さがあります。特に「光」と「空気」を捉える彼の技術は、まさに詩のようで、観る者の胸に深く沁みわたります。西洋画と日本の木版画を融合させた独自のスタイルは、世界中で評価され、近代木版画の完成者と称されました。戦争や時代の混乱にも屈せず、自然と人間の尊厳を信じた彼のまなざしは、今も作品に宿り続けています。それは、風景ではなく「魂」を描いた軌跡でもあるのです。
【作品概要】
瀬戸内海集 阿武兎の朝
阿武兎観音(あぶとのかんのん)の神秘的な朝の情景です。 画面全体を包み込む柔らかな朝の光が、静かに波打つ水面を淡い青と銀色に染め上げ、遠景には霧にかすむ島影が幻想的に浮かんでいます。手前に描かれた帆船は、朝日を浴びてその帆が淡いオレンジ色に染まり、水面に長く揺らめく影とともに、この広大な海に生命が目覚める静かなドラマを物語っています。 水面に広がる細やかな波紋や、遠くに見える他の船の姿は、吉田博の卓越した摺りの技術によって、空気の透明感や光の繊細な移ろいを余すことなく表現しており、観る者をまるでその場に誘い込むかのような臨場感を与えます。 この作品は、単なる風景描写を超え、瀬戸内海が持つ独特の美しさと、朝がもたらす清らかな希望、そして自然の雄大さと静寂が共存する感動を凝縮した、まさに心に響く傑作です。
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吉田博の木版画「瀬戸内海集 阿武兎の朝」は、夜明けの瀬戸内海を描いた叙情的な風景画であり、日本の伝統工芸による新版画の傑作です。 この海洋画は、自然の息吹と旅の情景を感じさせ、日本の美意識と光の表現が融合しています。 アートコレクターにとってインテリア空間に安らぎをもたらす優れたコレクションとなるでしょう。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
吉田博 木版画 瀬戸内海 阿武兎の朝 風景画 海洋画 新版画 日本美術 和モダン アート インテリア コレクション 伝統工芸 夜明け 船 旅 情景 自然 美意識

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