東京拾二題 神樂坂通 雨後の夜 35-100014
街灯や家々の窓から漏れる温かな光が水面に反射する様は、まるで幻想的な絵巻のようです。
【アーティスト】
吉田博 (1876年(明治9年)9月19日 - 1950年(昭和25年)4月5日)
日本が世界に誇る風景版画の巨匠。明治から昭和にかけての激動の時代に、彼は絵筆と版木を手に、自然の荘厳な美を追い求め続けました。富士、桜、山岳、そして欧米やアジアの風景までも旅して描いた彼の作品には、言葉を超えた静けさと崇高さがあります。特に「光」と「空気」を捉える彼の技術は、まさに詩のようで、観る者の胸に深く沁みわたります。西洋画と日本の木版画を融合させた独自のスタイルは、世界中で評価され、近代木版画の完成者と称されました。戦争や時代の混乱にも屈せず、自然と人間の尊厳を信じた彼のまなざしは、今も作品に宿り続けています。それは、風景ではなく「魂」を描いた軌跡でもあるのです。
【作品概要】
東京拾二題 神樂坂通 雨後の夜
雨上がりの神楽坂通の夜の情景です。しっとりと濡れた石畳には、家々や提灯の光がゆらゆらと反射し、まるで水墨画のような深みと奥行きを空間にもたらしています。薄闇の中に浮かび上がる建物のシルエット、そしてその窓から漏れる温かな光は、静まり返った夜の中に人々の暮らしの息吹を感じさせます。通りを行き交う傘を差した人々の姿は、雨上がりの夜の静けさの中に、ささやかながらも確かな日常の営みを描き出し、観る者の心に深い情緒と郷愁を呼び起こします。吉田博の卓越した摺りの技術は、雨の後の空気の湿り気や、光の滲み方、そして水面に映る光の揺らぎを鮮やかに表現し、まるでその場に佇み、雨上がりの夜の匂いや音を感じているかのような臨場感を与えます。この作品は、単なる風景描写を超え、都会の片隅に宿る詩的な美しさと、静寂の中に息づく人間の温かさを凝縮した、まさに心に染み入る傑作です。
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吉田博の木版画「東京拾二題 神楽坂通 雨後の夜」は、雨上がりの夜の神楽坂の街並みを情感豊かに描いた風景画であり、日本の伝統工芸による新版画の傑作です。この日本美術作品は、夜景と光影の表現が際立ち、和モダンなアートとしてインテリアに深みを加え、郷愁を誘うコレクションとして推奨されます。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
吉田博 木版画 東京拾二題 神楽坂 雨後の夜 風景画 日本風景 新版画 日本美術 和モダン アート インテリア コレクション 伝統工芸 夜景 街並み 郷愁 情感 光影

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