東方三博士の礼拝 18-103009
崩れた壁の割れ目や厩の窓から、素性の知れない顔がこちらを窺っています。祝福の場面の周縁に紛れ込んだこれらの存在は、説明されることなく、当然のようにそこに置かれています。
■アーティスト
Hieronymus Bosch [ ヒエロニムス・ボス] (1450頃-1516)
ネーデルラント(現オランダ)の画家で、中世ヨーロッパ絵画の中でも特異な存在として知られています。同時代の多くの画家が写実的な人物描写や宗教的な荘厳さを追求したのに対し、ボスは怪物・奇形生物・不条理な光景を画面に詰め込んだ独自の世界を展開しました。魚が空を泳ぎ、人間が楽器に飲み込まれ、耳が歩き回る。その奇妙なビジョンは、人間の罪や欲望に対する道徳的な警告として描かれたものと考えられています。代表作「快楽の園」は、楽園・現世・地獄の三場面で構成された大作で、無数の人物と生き物が絡み合う圧倒的な密度を持っています。一度見たら忘れられない視覚的衝撃は、現代においても色褪せません。その独創的なビジョンはピーテル・ブリューゲルをはじめ後世の画家に大きな影響を与え、シュルレアリスムの先駆けとも評されています。生涯の詳細は不明な点が多く、謎多き画家としても知られています。
■作品概要
The Adoration of the Magi
崩れかけた石造りの厩の前、聖母が幼子を膝に抱いています。三人の博士が金銀の贈り物を捧げ、豪奢な衣装が周囲の荒廃と対照をなしています。頭上には緑の布が張られ、その上に小さな天使たちが舞い降りています。厩の窓からは奇妙な顔がこちらを覗き、牛が扉の陰から顔を出しています。足元には白い犬が静かに座り、背景には牧歌的な野が広がっています。壊れた壁の隙間からも別の顔が現れ、聖なる場面の周縁に不穏な気配が忍び込んでいます。豪華な礼拝と朽ちた建物、静けさと不穏の同居が、特別視されることなく収められています。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
ヒエロニムス・ボス 東方三博士の礼拝 マギの礼拝 プラド美術館 聖母子 三博士 板絵 油彩 1475年頃 フランドル絵画 ネーデルラント絵画 宗教画 新約聖書 降誕伝承 天使 崩れた厩 石造建築 献上品 黄金 乳香 没薬 白い犬 牛 窓の顔 牧歌的背景 中世末期 象徴表現 豪奢と荒廃
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