日本アルプス十二題 穂高山 35-100011
澄み切った湖面に映し出される山々や木々の影は、光と影の繊細な移ろいを詩的に表現し、見る者を幻想的な世界へと誘います。
【アーティスト】
吉田博 (1876年(明治9年)9月19日 - 1950年(昭和25年)4月5日)
日本が世界に誇る風景版画の巨匠。明治から昭和にかけての激動の時代に、彼は絵筆と版木を手に、自然の荘厳な美を追い求め続けました。富士、桜、山岳、そして欧米やアジアの風景までも旅して描いた彼の作品には、言葉を超えた静けさと崇高さがあります。特に「光」と「空気」を捉える彼の技術は、まさに詩のようで、観る者の胸に深く沁みわたります。西洋画と日本の木版画を融合させた独自のスタイルは、世界中で評価され、近代木版画の完成者と称されました。戦争や時代の混乱にも屈せず、自然と人間の尊厳を信じた彼のまなざしは、今も作品に宿り続けています。それは、風景ではなく「魂」を描いた軌跡でもあるのです。
【作品概要】
日本アルプス十二題 穂高山
吉田博が「日本アルプス十二題」シリーズの一環として描いた、雄大な穂高山の情景です。画面いっぱいに広がる山々は、深い青や紫を帯び、その峻厳な峰々にはまだ雪が残り、荘厳な美しさを放っています。手前には、澄み切った湖面が静かに広がり、その水面に映し出される山の影や、岸辺に立つ木々の姿は、まるで鏡のように風景を映し出し、見る者の心を深く引き込みます。深い緑の木々と、淡い空の色が織りなすコントラストは、この地の清らかな空気感と、自然が持つ圧倒的なスケールを見事に表現しています。吉田博の卓越した摺りの技術は、岩肌の凹凸や、木々の葉一枚一枚の表情、そして水面の微細な波紋までも鮮やかに捉え、まるでその場に佇み、ひんやりとした山の空気を感じているかのような臨場感を与えます。この作品は、単なる風景描写を超え、日本の山々が持つ神聖な美と、自然の懐に抱かれる静かな感動を心ゆくまで感じさせる、まさに詩情あふれる傑作です。
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吉田博の木版画「日本アルプス十二題 穂高山」は、雄大な山岳画であり、日本の美しい風景画を代表する新版画の傑作です。この伝統工芸による日本美術作品は、穂高山の自然の美意識と湖の水面が織りなす絶景を叙情的に表現しており、和モダンなアートとしてインテリアに深みを加え、登山愛好家やコレクションとしても推奨されます。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
吉田博 木版画 日本アルプス 穂高山 風景画 山岳画 新版画 日本美術 和モダン アート インテリア コレクション 伝統工芸 自然 美意識 絶景 湖 水面 叙情 登山

お届けについて

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