杉並木 35-100004
何百年もの時を超えて存在する大木が連なり、空間に荘厳な静寂と歴史の深みを与えます。
【アーティスト】
吉田博 (1876年(明治9年)9月19日 - 1950年(昭和25年)4月5日)
日本が世界に誇る風景版画の巨匠。明治から昭和にかけての激動の時代に、彼は絵筆と版木を手に、自然の荘厳な美を追い求め続けました。富士、桜、山岳、そして欧米やアジアの風景までも旅して描いた彼の作品には、言葉を超えた静けさと崇高さがあります。特に「光」と「空気」を捉える彼の技術は、まさに詩のようで、観る者の胸に深く沁みわたります。西洋画と日本の木版画を融合させた独自のスタイルは、世界中で評価され、近代木版画の完成者と称されました。戦争や時代の混乱にも屈せず、自然と人間の尊厳を信じた彼のまなざしは、今も作品に宿り続けています。それは、風景ではなく「魂」を描いた軌跡でもあるのです。
【作品概要】
杉並木
吉田博が描き出した、壮麗な杉並木の情景です。画面いっぱいにそびえ立つ杉の巨木たちは、悠久の時を刻んできたかのような威厳を放ち、その間に差し込む夕焼けの光が、道を幻想的に照らし出しています。空は淡いピンクからオレンジへと移り変わり、深い緑の杉の木々とのコントラストが、見る者の心に深い安堵と、どこか懐かしい郷愁を呼び起こします。手前の道を行く人々や馬車の姿は小さく描かれ、杉並木の圧倒的なスケール感を際立たせるとともに、静かな旅の物語を語りかけているかのようです。吉田博の緻密な彫りと多色摺りの技術は、木々の葉一枚一枚の表情や、光と影の繊細なニュアンスを見事に捉え、まるでその場に佇んでいるかのような臨場感を与えます。この作品は、単なる風景描写を超え、自然の荘厳さと人間の営みが調和する、日本ならではの精神性を感じさせる感動的な一枚です。
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吉田博の木版画「杉並木」は、日本の伝統工芸による新版画の傑作であり、歴史ある街道の杉並木を描いた風景画です。夕暮れの光が差し込む日本の自然を叙情的に表現したこの日本美術作品は、和モダンなアートとしてインテリアに深みを加え、浮世絵の系譜を汲むコレクションとして美意識の高い層に推奨されます。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
吉田博 木版画 杉並木 風景画 日本風景 伝統工芸 新版画 日本美術 和モダン アート インテリア コレクション 歴史 自然 美意識 東洋美術 叙情 夕暮れ 街道 浮世絵

お届けについて

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