野菊に鶉 19-100225
控えめに咲く野菊の淡い紫と黄色は、地味な鶉の羽根色との対比。豪華でなく、華やかでなく、ただ静かに咲いている野菊。それは鶉という鳥の存在と完璧に調和しています。
■アーティスト
今尾景年(いまお けいねん、1845年〈弘化2年〉8月12日 - 1924年〈大正13年〉10月5日)
幕末から大正時代にかけて活躍した日本画家で、京都画壇の重鎮として知られます。幼少期より絵に親しみ、四条派の柴田義董や円山派の塩川文麟に師事し、伝統的な日本画の技法を学びました。写実的かつ繊細な筆致で知られ、花鳥画、山水画、美人画など多彩なジャンルを手がけました。景年は、明治以降の日本画再興運動において中心的な役割を果たし、京都府画学校(現・京都市立芸術大学)の設立にも関与。後進の育成に尽力し、竹内栖鳳ら近代日本画の巨匠たちを輩出しました。その画風は伝統を踏まえつつも、時代の美意識に応じて洗練され、装飾性や詩情に富んでいます。帝室技芸員にも任命されるなど公的にも高く評価され、国内外の博覧会で受賞歴も多く、日本画の近代化に大きな貢献を果たしました。今尾景年は、明治から大正にかけての美術界において、日本画の正統と革新を架け橋のように繋いだ重要な存在です。
■作品概要
野菊に鶉(のぎくにうずら)
秋の野原に、二羽が寄り添っています。枯れかかった草の中にうずくまるように佇む鶉の夫婦。その褐色と黒の縞模様が、枯れ草の色と溶け合い、まるでそこに最初からいたように自然に在っています。傍らには野菊が淡い紫の花を咲かせ、黄色い花芯が秋の光を受けて小さく輝いています。生涯写生を貫いた画家が、この秋の野の片隅を丹念に描き込みました。鶉は古来、秋の野の象徴として和歌にも詠まれてきた鳥です。その地味な羽根の美しさ、草に身を潜める習性、二羽でいる親密さ。景年はそれらを余すところなく捉えています。草の一本一本の細い線、野菊の花びらの繊細な描写、鶉の羽根の複雑な縞模様。これほどの細密さの中に、これほどの静けさが宿っていることが、景年という画家の真骨頂です。広大な余白が秋の空気を満たし、小さな命が、そっとそこに息づいています。
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今尾景年が1892年から1911年の間に描いた「野菊に鶉」は、明治・大正期の京都画壇四条派を代表する花鳥画の傑作で、秋の枯れ草に溶け込む二羽の鶉の保護色の美しさと、控えめに咲く野菊の淡い紫が「綺麗濃褥」と評された景年の細密描写で静かに表現されています。草一本・花びら一枚・羽根の縞一本に至る精緻な筆致と広大な余白が秋の野の静寂を体現し、地味でありながら深い詩情を湛える作品です。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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