夏夕 18-101005
描かれた白い狐は、月明かりの下で静かに横たわり、見る者を神秘的な世界へと誘います。
その繊細な筆致と情感豊かな描写は、空間に静謐な美しさと、幻想的な雰囲気をもたらします。
【アーティスト】
橋本関雪(はしもとかんせつ)1883年(明治16年)1945年(昭和20年)
近代日本画壇の重要人物として、京都を拠点に活動しました。本名は貫一。
中国の古典的な画法と日本の伝統的な表現を見事に融合させた独自の画風を確立したことで知られています。特に動物画や風景画を得意とし、その作品には深い教養と詩的な感性が息づいています。動物、特に猿や馬などを描いた作品では、単なる写実にとどまらず、彼らが持つ内面的な生命力や精神性までを表現しようと努め、多くの人々を魅了しました。また、関雪は後進の指導にも熱心で、京都市立絵画専門学校(現:京都市立芸術大学)などで多くの画家を育成しました。京都市南禅寺近くに造営した広大な庭園を持つ自邸「白沙村荘(はくさそんそう)」は、彼の主要な制作拠点であり、現在は彼の作品と共に一般公開されています。この白沙村荘は、関雪の芸術観と生活様式を今に伝える貴重な場所となっています。
【作品概要】
夏夕
月明かりの下、静かに咲き誇る白いアサガオと、その傍らに横たわる白い狐が描かれています。アサガオの蔓は繊細に伸び、夜露に濡れたような瑞々しさが表現されています。狐の毛並みは、墨と淡い色彩の絶妙な濃淡によって、幻想的な白さが際立っており、その物憂げな表情と相まって、幽玄な雰囲気を醸し出しています。背景は極めてシンプルに描かれ、夏の夜の静寂と神秘性を一層引き立てています。関雪は、中国の古典絵画に学びながらも、日本の自然や風土に息づく動物たちの生命感を独自の詩情で表現しました。この作品も、夏の夜に漂う幻想的な美しさと、狐という存在が持つ神秘性を巧みに描き出した、心に残る一枚と言えるでしょう。
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橋本関雪によって1941年に描かれた日本画の動物画であり、夏の夜に咲くアサガオと白い狐の姿を墨彩画で繊細に表現しています。日本の美と夏の夜の神秘性を表した伝統芸術作品であり、静寂な中に詩情が漂う美術品です。和風のインテリアにも合うアート作品として、またコレクションとしても価値があります。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
日本画 橋本関雪 動物画 狐 白狐 アサガオ 夏の夜 墨彩画 1941年 日本美術 自然表現 京都画壇 伝統芸術 アート コレクション インテリア 写実主義 生命感 叙情性 神秘的 和風

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