尾花に月 21-100537
澄んだ秋の夜空に浮かぶ月と、風にそよぐ薄の穂。
神坂雪佳が描く「尾花に月」は、そんな詩情あふれる秋の情景を捉えた作品です。
【アーティスト】
神坂雪佳(かみさか せっか)[京都, 1866年1月12日-1942年1月4日]
明治から昭和初期にかけて活躍した日本の画家、デザイナーであり、特に琳派の系譜を継ぐ装飾的な作風で知られています。京都に生まれ、初めは四条派の幸野楳嶺に学んだ後、やがて尾形光琳や酒井抱一らの影響を受けて琳派様式を現代的に再解釈しました。
代表作『百々世草(ももよぐさ)』では、花鳥風月をモチーフに大胆な構図と洗練された色使いで自然の美を描き、装飾美術の新たな可能性を切り拓きました。また、西洋のデザイン思潮も柔軟に取り入れ、図案家として工芸品や染織、陶磁器、パッケージなど幅広い分野でデザインを手がけました。彼の作品は、日本の伝統とモダンが融合した先駆的存在として、今なお多くの人々を魅了し続けています。
【作品概要】
尾花に月
秋の情景を代表する画題である、風になびく薄(尾花)と月の組み合わせを描いた作品です。薄と月は、古来より月見と共に楽しまれ、多くの詩歌にも詠まれてきた日本の象徴的な風景です。雪佳は、この古典的なモチーフを、彼ならではの大胆な構図と、簡略化されつつも薄の穂の揺らぎを感じさせる筆致、そして装飾的な色彩感覚で表現しています。静寂な夜空に浮かぶ月と、その光を受けて輝く薄の対比が美しく、琳派特有のデザイン性が光ります。図案集『千種』や『百々世草』などにも収められた、琳派モダンの風景画として魅力的な作品です。
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神坂雪佳の尾花に月(薄と月)の図案は、琳派や近代琳派のスタイルで描かれた日本画であり、木版画としても知られる名作です。日本の秋の季節の植物をモチーフにしたこの風景画は、伝統美とモダンなデザインが融合しており、千種や百々世草といった図案集にも収められています。これらのアート作品は、美術館で鑑賞できるだけでなく、和モダンなインテリアとして部屋に飾りたいと思うような魅力があります。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
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