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盲目の少女 20-100506

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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見えない虹を感じる奇跡、研ぎ澄まされた五感の祝祭
少女の背後で輝く二重の虹は、視覚を持つ者にとっての幸福の象徴ですが、彼女にとっては肌を撫でる湿った空気の質感こそが世界の真実です。妹が驚きをもって見つめる光景を、彼女は心の眼で捉えています。失われた光の代わりに、草の匂いや太陽の熱を愛おしむその指先からは、私たちが忘れかけていた生命の根源的な喜びが伝わってきます。

■アーティスト
ジョン・エヴァレット・ミレー [ Sir John Everett Millais ] (1829-1896)
19世紀イギリス美術を代表する画家で、ラファエル前派の中心人物として知られています。初期作品では、中世絵画への回帰を掲げ、自然や人物を細部まで丹念に描き出しました。草花や水、布の質感に至るまで妥協のない観察が重ねられ、画面には澄んだ緊張感が漂います。一方で、宗教や文学を題材にしながらも、感情は誇張されず、静かな物語として表現されました。後年になると画風は次第に柔らかくなり、肖像画や風俗画において、洗練された筆致と落ち着いた色調が際立つようになります。理想と現実、厳密さと親しみやすさの間を行き来したその歩みは、時代の要請に応答しつつも、常に人間の姿を真摯に見つめ続けた画家の姿勢を物語っています。

■作品概要
The Blind Girl (1856)
嵐が去った後の丘陵地で、一時の休息をとる二人の少女。本作は、ミレーが最も円熟していた時期に描かれた、慈愛と静寂に満ちた傑作です。背景には二重の虹が美しく弧を描いていますが、タイトルにある通り、手前の少女はその絶景を見ることができません。しかし、彼女の表情に悲壮感はなく、むしろ周囲の世界を深く受け入れているような、穏やかで神聖な静止がそこにあります。彼女は視覚を失った代わりに、顔に当たる温かな陽光、草花の香り、そして隣に座る妹が語りかける言葉や風の音を、全身の感覚を研ぎ澄ませて享受しています。膝の上に置かれたアコーディオンや、肩に止まった一匹の蝶は、彼女が自然や音楽と一体化していることを象徴しているかのようです。ミレーは、鮮烈な色彩と徹底した細密描写を通じて、目に見える美しさ(虹)と、目に見えない豊かさ(感覚と魂)の対比を描き出しました。社会から疎外されがちな放浪の身でありながら、内なる平和を保つ彼女の姿は、心に「真の豊かさとは何か」を静かに問いかけてきます。
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1856年に制作されたジョン・エヴァレット・ミレーの傑作『盲目の少女』は、ラファエル前派が提唱した写実主義の極致を示す名画です。イギリス美術史に残るこの風景画の背景には、美しく輝く二重の虹が描かれていますが、主役である盲目の少女はその光景を見ることができません。しかし、彼女は陽光や風を五感で感じ取り、その魂は深い静寂と慈愛に包まれています。作品には、肩に止まる蝶や膝の上のアコーディオンといった象徴的なモチーフが散りばめられ、放浪と貧困の中に生きる姉妹の尊厳を浮き彫りにしています。ミレーによる鮮やかな色彩と徹底した細密描写は、単なる自然の再現を超え、目に見えない世界の豊かさを描く寓意画としての側面も持っています。本絵画解説を通じて、過酷な運命の中でも失われない人間の救済と、揺るぎない感情の動きをぜひ鑑賞してください。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■関連キーワード
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