今井橋之夕立 21-100216
夏の夕立という一瞬の自然現象を、まるで詩的なドラマのように描き出しています。
激しく降り注ぐ雨と、それに立ち向かうかのような橋上の人物の姿は、見る者の心に深い感情の波を呼び起こします。
【アーティスト】
川瀬巴水(かわせ はすい)(1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年) 11月27日)
大正・昭和期に活躍した浮世絵師であり、版画家です。衰退しつつあった日本の浮世絵版画を復興させるべく、新たな浮世絵版画である「新版画」を確立した人物として知られています。1883年(明治16年)に東京で生まれた巴水は、幼い頃から絵画に興味を持ち、日本画を学びました。その後、版元の渡邊庄三郎と出会い、木版画の制作を始めます。 巴水の作品は、日本の美しい風景を情緒豊かに描き出したものが多く、特に旅情を誘う風景版画は高い評価を受けています。彼は全国各地を旅して取材を行い、四季折々の風景や人々の生活を描き出しました。その作品は、単なる風景描写にとどまらず、そこに生きる人々の息遣いや、時間とともに移り変わる光や空気感までも表現しています。
巴水の作品は、日本国内だけでなく、海外でも高く評価されており、スティーブ・ジョブズも彼の作品を愛した一人として知られています。
【作品概要】
今井橋之夕立
日本の夏の情景を情緒豊かに描いた新版画の傑作です。画面には、激しい夕立に見舞われる木造の橋と、その上を傘をさして渡る一人の人物が描かれています。横殴りの雨が画面全体に斜めに降り注ぐ様子や、風にあおられて大きくしなる水辺の草木が、荒々しい自然の力を視覚的に表現しています。しかし、その厳しさの中にも、傘の黄色い色が際立ち、人物の存在がかすかな温かみと物語性を加えています。緻密な彫りと多色摺りの技術によって、雨粒の質感や、水面の波紋、そして橋の木材の質感がリアルに表現されており、見る者をまるでその場にいるかのような感覚にさせます。単なる風景描写に留まらず、日本の四季が持つ詩情や、夕立という一瞬の自然現象が持つ迫力と美しさを深く感じさせる作品です。
----------------------
川瀬巴水の「今井橋之夕立」は、日本の新版画を代表する傑作であり、浮世絵の伝統を受け継ぎながらも近代的な感性で描かれた風景画です。この木版画は、夕立に見舞われる橋の絵を主題とし、雨の風景の迫力と叙情的な美しさを表現しています。日本画の繊細な美意識と、卓越した職人技が融合したこの作品は、伝統美術と近代美術の橋渡しとして評価されています。アート鑑賞を通じて、日本の季節の風景が持つ詩情と自然美を深く感じ取ることができ、和モダンなインテリアアートとしても空間に落ち着きと洗練をもたらします。あなたのコレクションに加えることで、日々、芸術的な刺激と安らぎに満ちた生活を送ることができるでしょう。
【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
【キーワード】
川瀬巴水, 今井橋之夕立, 新版画, 浮世絵, 風景画, 木版画, 日本画, 夕立, 雨の風景, 橋の絵, 伝統美術, 近代美術, アート鑑賞, インテリアアート, コレクション, 和モダン, 叙情的, 自然美, 職人技, 季節の風景

お届けについて

新着商品
-
白馬の雪渓
川瀬巴水
3,450円(税込)
-
白鷺城
川瀬巴水
3,450円(税込)
-
富士川
川瀬巴水
3,450円(税込)
-
亀戸の藤
川瀬巴水
3,450円(税込)
-
蒲生之月
川瀬巴水
3,450円(税込)
-
今井橋之夕立
川瀬巴水
3,450円(税込)
-
牛堀
川瀬巴水
3,450円(税込)
-
雪の向嶋
川瀬巴水
3,450円(税込)
-
リンプラッツ(クルマウの広場)
Egon Schiele
3,450円(税込)
-
抱き合うカップル
Egon Schiele
3,450円(税込)
-
裸体の少女たちの抱擁
Egon Schiele
3,450円(税込)
-
音楽週間。二つのコンサート、存命のオーストリア人作曲家たち
Egon Schiele
3,450円(税込)