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出雲日乃御崎 21-100316

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
ダイナミズムと静寂の共存。荒波を描く版画の卓越した技
手前にそびえる松の木の静的な力強さと、背景で砕け散る波の激しい動き。
この二つの要素が、画面の中で劇的な緊張感を生み出しています。巴水は、版画の技術を駆使し、水しぶきの繊細な表現や、波の層をなす豊かなテクスチャを見事に捉えています。

【アーティスト】
川瀬巴水(かわせ はすい)(1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年) 11月27日)
大正・昭和期に活躍した浮世絵師であり、版画家です。衰退しつつあった日本の浮世絵版画を復興させるべく、新たな浮世絵版画である「新版画」を確立した人物として知られています。1883年(明治16年)に東京で生まれた巴水は、幼い頃から絵画に興味を持ち、日本画を学びました。その後、版元の渡邊庄三郎と出会い、木版画の制作を始めます。 巴水の作品は、日本の美しい風景を情緒豊かに描き出したものが多く、特に旅情を誘う風景版画は高い評価を受けています。彼は全国各地を旅して取材を行い、四季折々の風景や人々の生活を描き出しました。その作品は、単なる風景描写にとどまらず、そこに生きる人々の息遣いや、時間とともに移り変わる光や空気感までも表現しています。
巴水の作品は、日本国内だけでなく、海外でも高く評価されており、スティーブ・ジョブズも彼の作品を愛した一人として知られています。

【作品概要】
旅みやげ第三集 出雲日乃御崎
深い青と緑のトーンが支配するこの画面は、現実と幻想の境界を曖昧にする神話的な世界を描き出しています。出雲日乃御崎の夕暮れか夜明けでしょうか、激しい波が磯を洗うその情景は、ただの海岸線ではありません。松の木々が、まるで舞台の幕のように画面を縦断し、観る者を秘密の空間へと誘い込みます。
この作品の最大の魅力は、その色彩の深みにあります。青磁のような空、ターコイズブルーの海、そして暗いエメラルドグリーンの松林。何層にも重ねられた木版画の摺り技術が、この複雑で幽玄な色調を生み出し、空気に満ちた湿度の高い情感を表現しています。
波打つ海の動き、松の木のねじれた生命力、そして遠景に見える岩に砕ける白い波頭。静謐なようでいて、そこには自然の荒々しいエネルギーが満ちています。このドラマティックな美しさは、日本古来の神々の気配を感じさせ、観る者の心に畏敬の念と深い感動を呼び起こします。巴水は、風景を通して魂の風景を描き出しているのです。

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川瀬巴水の新版画「旅みやげ第三集 出雲日乃御崎」は、木版画の技術を極めた浮世絵の傑作です。海岸の松林と波のコントラストが印象的な風景画は、青と緑の幻想的な色調により、神話的な幽玄の美を表現しています。この日本の美を象徴するアートピースは、インテリアとして和モダンな空間デザインを演出し、叙情豊かな美術鑑賞の時を提供します。額装された作品は、芸術家巴水の技術と、伝統文化が息づく版画コレクションとして世界的なジャポニズムの関心を集めています。

【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

【材質】
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


【キーワード】
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