365日出荷 ★ 全国送料無料 ★ 安心の国内発送

静寂の調べ 33-100046

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
激動の時代に響く静寂の青。魂を鎮める幾何学の詩
カンディンスキーは、形と色が人間の精神に直接語りかけると信じました。本作における円、四角、線といった幾何学的要素は、単なる冷たい図形ではありません。これらは、内面で見出した普遍的な法則を具現化したものであり、理性の枠組みを通じて感性を解放する装置です。色の層、透明感のある重ね方、そしてシンメトリーを崩した配置は、この「静けさ」が容易に手に入るものではなく、探求の末に得られた神秘的な境地であることを示しています。

【アーティスト】
ワシリー・カンディンスキー [ Wassily Kandinsky ] (1866/12/4-1944/12/13)
ロシア生まれの画家であり、抽象絵画の先駆者として知られています。もともとは法学を学び、30歳を過ぎてから画家を志してミュンヘンへ移住。1909年には「青騎士(Der Blaue Reiter)」グループを結成し、表現主義運動の中心的存在となりました。カンディンスキーは、音を聞くと色を感じるという色聴共感覚の持ち主だったといわれ、彼の作品には音楽的リズムや旋律のような調和が息づいています。色彩と形の関係を深く探求し、視覚によって感情や精神性を表現する「内的必然性(inner necessity)」を芸術の核心と考えました。代表作「コンポジション」シリーズをはじめ、1911年に発表した著書『芸術における精神的なもの』は、抽象芸術の理論的基盤を築き、後の芸術家たちに大きな影響を与えました。また、バウハウスで教鞭をとり、20世紀の美術とデザインの発展に決定的な足跡を残しました。

【作品概要】
Beruhigt (Calmed) (1931)
カンディンスキーが1931年に描いたこの作品は、世界が不安定な時代にあったからこそ追求された、精神的な調和と安寧の探求を象徴しています。画面を支配する深い群青色の半円は、感情の激流を内包しながらも、すべてを包み込み静かに受け止める巨大な「鎮静」の力のよう。この青は、単なる色彩ではなく、画家が到達しようとした魂の深み、内なる平和(インナーピース)への扉を開いています。冷たくも温かい幾何学的フォルムの配置は、無秩序な現実に対する秩序の宣言であり、見る者の心を穏やかなリズムで満たします。

------------------------
ワシリー・カンディンスキーの1931年の作品解説、『Beruhigt (Calmed)』は、抽象絵画の到達点を示す芸術家によるドラマティックな傑作です。この幾何学的抽象表現主義の構成では、支配的な青が静けさと内なる平和を象徴し、激しい感情の要素と対話しています。バウハウス時代の色彩理論に基づいたフォルムと色彩の秩序あるリズムは、20世紀の美術史における精神性の探求を具現化しており、ロシア出身の画家が描いたアートの傑作として知られています。この幾何学的な構成は、理性を超えた静けさの感情的な響きを表現するWassilyKandinskyの作品です。

【サイズ】
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

【材質】
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

【キーワード】
ワシリー・カンディンスキー WassilyKandinsky Beruhigt Calmed 1931 抽象絵画 幾何学的抽象表現主義 バウハウス 青 構成 精神性 感情 秩序 内なる平和 対話 リズム フォルム 色彩理論 ロシア アート 芸術家 20世紀 美術史 作品解説 ドラマティック 静けさ

お届けについて

おすすめ商品

新着商品