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小茂田青樹

小茂田青樹(おもだ せいじゅ、1891年–1933年)
大正から昭和初期にかけて活躍した日本画家で、静謐かつ叙情的な花鳥画で高い評価を受けた画家です。福岡県に生まれ、若くして東京に出て本格的に絵画を学びました。川合玉堂に師事し、のちに帝展(帝国美術院展覧会)でも入選を重ね、頭角を現します。

青樹の作品は、自然の小さな一瞬を丁寧に切り取ったような詩的感覚に満ち、特に小鳥や草花を主題とした作品においてその美学が発揮されています。色彩は抑制が効いており、柔らかく繊細な線描によって、静かに語りかけてくるような画面が特徴です。その画風は、当時流行していた装飾性の強い日本画とは一線を画し、シンプルで洗練された美しさを追求したものでした。

1933年、わずか42歳でこの世を去りましたが、その短い生涯の中で多くの名品を残し、現在でも静かな人気を誇る存在です。現代のミニマル志向やナチュラルなライフスタイルにも通じる作風は、時代を越えて新たな支持を集めています。
  • 蝉

    小茂田青樹

    3,450円(税込)

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