Otto Freundlich [オットー・フロイントリッヒ]

ユダヤ系ドイツ人の画家であり彫刻家です。西洋美術における最初の抽象画家の一人であり、キュビスムの大ファンでもありました。
フロイントリッヒはプロイセンのポメラニア州シュトルプ（現在のポーランドのスウプスク）で生まれました。彼の母親は作家サミュエル・ルブリンスキーの従兄弟でした。フロイントリッヒは当初歯科医学を学びましたが、後に芸術家になることを決意しました。1908年、彼はパリに移り、モンマルトルのバトー・ラヴォワールに住み、パブロ・ピカソやブラックらと近隣で過ごしました。1914年にはドイツに戻ります。第一次世界大戦後、彼は十一月グループの一員として政治活動に参加しました。1919年には、マックス・エルンストやヨハネス・テオドール・バーゲルトと共にケルンで最初のダダ展を企画しました。1925年にはアブストラクション＝クリエイション・グループに参加しました。

1925年以降、フロイントリッヒは主にフランスで暮らし、制作活動を行いました。一方でドイツでは彼の作品がナチスによって「退廃芸術」として非難され、公共展示から撤去されました。いくつかの作品は押収され、悪名高いナチスの「退廃芸術」展で展示されました。その中には、彼の記念碑的な彫刻《新人間（Der Neue Mensch）》も含まれており、意図的に悪意を持って撮影され、この展覧会のカタログの表紙に使用されました。《新人間》は行方不明となり、破壊されたと考えられています。一方で、彼の別の彫刻がベルリンでの発掘調査で発見され、新博物館（Neues Museum）に展示されています。

パリでは、彼は「自由ドイツ人芸術家連盟（Union des Artistes Allemands Libres）」のメンバーとなりました。
1924年にフランスへ移住した後、占領期には妻と共にピレネー山脈に移動しました。フロイントリッヒはヴィシー政権下で抑留されましたが、一時的にパブロ・ピカソの影響により釈放されました。しかし、1943年に逮捕され、マイダネク強制収容所に送られ、到着したその日に命を奪われました。

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